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項目 | 説明 |
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・シナリオテクニック | シナリオのテクニック説明。 |
・上手い作家達 | なぜ、上手いのか? |
・ヒロインとは何? | ヒロインについて。 |
シナリオのテクニックとは | ||
さて、まず余談ですが、 Team_PFBは、この「野球演劇部」の制作を すんなり一発で決めた訳ではありません。 実は、その前に何本かの話を考えておりました。 そして、一番最初に制作を始めたのが、 以下の大和のような戦艦をメインにした、日本の軍事記です。 (※SFファンタジー物ではないですよ) さて、ここで皆さんに一つお尋ねしたいと思います。 ――この戦艦モノ、一体いつの時代の話と感じましたか? ……おそらく皆さん、1941年頃に始まった 太平洋戦争辺りと思ったのでないですか? ……ところがどっこい、実は違うのです。 実はこの話、 22世紀の未来を舞台にしたモノなんです。 ……さて、こう聞くと皆さん。 まず、「え?」っと驚かれたのではないですか。 どうして航空機、ミサイルが全盛の今、 過去の遺物である戦艦が未来に出てくるのと? しかし、この理由はちゃんと考えてあるのです。 実は10年前の私は、レーザー兵器が、 これからの主流になってくると予測を立ててました。 (実際、近年そうなってきましたよね) そしてそうなると、どうでしょう、 航空機、ミサイルなんて、もうレーザーで簡単に撃墜される 時代が来るかもしれませんよね。 そして、それに伴い、核による抑止力がない、 そんな危険な時代に戻るかも知れませんよね。 そういった想像力を、どんどんと膨らませた結果、 「未来で戦艦」というアイディアが降ってきたのです。 (ちなみに航空機の代わりに水上バイクが登場してきます) さあ、どうです、なかなか面白いアイディアでしょう。 こういった知識も、シナリオの手助けになるという 一つの好例ですね。 ※ただ、この話ですが、あまりに難しすぎて 途中で頓挫しましたね。 そして以下は 無駄になった戦艦や空母の資料です。(計云万円) (設計図など20〜30冊はあります) さて、それでは話が長くなってスイマセン。 ここで、まず話を最初に戻しますが、 皆さん、覚えていますか? “これはいつの時代の話?”という質問。 実は、これもシナリオテクニックの一つなんです。 皆さん、この話が未来だと知って、もちろん驚いたですよね? ――実は、これこそテクニックで、 私が意図的に“ユーザーへ仕掛けたんです”。 これぞ、「情報の出し入れテクニック」なんです。 もし、仮にどうです、 22世紀という情報を最初に伝えていたら、 ――そう、その後の驚きなんて全くありませんよね。 まず古い戦艦を見せたからこそ、 22世紀という情報に驚いたんです。 どうです? 情報の順番を操作するだけで、 こんなにも違いが出るんですよ。 また、その他にも色々とテクニックがあるんです。 例えば、読み手にワザと大事な情報を隠し、 最後の最後になって、やっと提示する“開放”。 逆に、読み手には解決の情報を与えるけど、 作中のキャラ達には知らせない、“ジレンマ”。 (志村〜、後ろ後ろってやつですね) そう、こうやってドンドン、ドンドンと読み手を 話へ引き込んでいくわけですね。 さらに他にも、テクニックが色々とあるんですが、 流石にこれ以上は企業秘密です。 ここで話を終わりにしましょう。(笑) (これも“先が気になる”テクニックですね) しかし今回のを、もっと知りたい方、 これからの、「野球演劇部」をプレイして頂ければ、 きっと判ると思います。(下衆顔) さあ(笑)、そういう訳で、 ここまで読んでいただいて、誠にありがとうございました。 出来れますれば、今後ともウチを御贔屓にお願いしますね。 では〜。 (BY Team_PFB)
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シナリオが上手い作家達 | ||
さて、世の中の面白くて売れている作品と言うのは、 やはりシナリオも優れている事が多いですね。 そしてここでは、世間でも特に有名な三人の作家、 尾田、岸本、富樫と言った有名漫画家が、 何故シナリオが上手いのか? それを個人的な見解で、 ちょっと説明してみたいと思います。 まず、私が個人的に思った事ですが、 この人達は、やはり多くの作品に触れ、 しかも、それらを良く研究してるんだろうなと言うのを感じます。 (根が真面目で研究熱心なんでしょうね) 例えば、ナルトの中忍試験で、 ばれないようカンニングする試験があるのですが、 おそらくコレなんか、「ザ・カンニング」という映画が 元ネタじゃないないですかね。 ――もう、こういう作家さんは、 そういう美味しいネタを、自分の作品に “上手く昇華して取り入れられちゃう”んですね。 じゃあ、この三人、特に何が優れているのかと言えば、 何というか、もう全てですね。 本気出した時は、もうミスが無い感じです。 それでも、敢えて優れた点を挙げるとすれば、 やはり話を良く練ってる事、そして、それを上手く構成して 表に出してるという点です。 整理、整理ッと。 でもコレ、簡単に言ってますけど、 スゴ〜く難しい技術ですよ。 これが簡単に出来るのなら、 今頃はヒット作家ばかりになってます。 例えば、ハンタハンターの冒頭、 もう 「ハンター試験編」が始まりますよね、 そして、いきなり個性的なキャラが 次から次へと登場してきますよね。 そして最後、そのキャラ達はどうなりました? ――そう、全員がきっちりと役目を務め、 最後は見事に収束していきましたよね。 ゴール。 ……これは、もう笑ってしまいますよ、 無駄が全くない上、話も面白いのですから。 これが、まさに“プロの作品なんだなと思わせる一品”です。 こういう上手い作家さんは、 中身が詰まってて無駄がありませんから、 まず意味のない事なんてやりません。 やる事には大体の意味があるのです。 例えば皆さん、主人公の両親なんかで、 頑なに顔を見せないのって見たことありませんか? (なぜか後ろ姿だけだったり、目だけ隠したり) では、何故に顔を見せようとしないのでしょうか? 見ないで!! ――はい、実はこれだって大きな意味があるのです。 まず、そのキャラが、“私は只のエキストラだから 気にしないでくれ”と言ってるのです。 もし、これを意味なくヒロイン張りに目立たせると、 読み手は、そこに大きな意味を感じ取ってしまうんです。 すると、そうなった以上、 作者はその答えを提示する必要がありますよね。 もし提示できなければ、作者にマイナスポイントが入ります。 そして、そんな事が続けば、もう作者の信用はガタ落ちです。 言っとくけど、私は脇役よ。 それに、名前だってそうですよね。 足が速いキャラに、「遅井」なんて名前を付けたら、 読み手は意味があるように感じ取ってしまいます。 ――それゆえに、作者は細心の注意を払って、 シナリオを俯瞰する必要があるのです。 |
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ヒロインとは何? | ||
さて、この「野球演劇部」を見て、 気になった方がいるんではないですか? この作品に、“ヒロインがいない”という事に。 ……おかしいですね、何故ヒロインが存在しないのでしょう。 実は、それにも大きな意味があるのです。 なぜなら、 この作品は「チームメンバーとの関係」こそが重要なんです。 なのに、目立つ完璧ヒロインなんて近くに居たらどうなります。 〇〇君、好き♡ ……それもう、作品が恋愛寄りになってしまいますよね。 「チームメンバー」との関係が薄れてしまいますよね。 ――だから、この作品に「ヒロインなんて必要ない」んです。 (むしろ、いたら碌な事になりません) 例えば、「ドラゴンボール」や「ワンピース」だって ヒロインはいませんよね? バトル系なんですから。 ……え、でもブルマやナミはいるだろって? いえいえ、紛らわしいですけど、 正確にはアレ、「ヒロイン」じゃないんです。 あれは性別が女性というだけで、“ただの仲間なんです” 女だって戦えるのよ そもそも、あの二人、 主人公に恋愛感情なんて持っていませんでしょ。 むしろ、持ってたらヤバイんです、 物語が変な方向に捩じ曲がる可能性があるからです。 では、ここでルパン三世を例にとってみましょうか? もし、不二子が純情乙女で、 いつもルパンの側にいたらどうです? それ、もう主人公とヒロインの物語ですよね。 もう基本、二人を中心とした世界ですよね。 つまり、この世界では、 いつもは仲の良い仲間である、次元や五右衛門の価値が 大きくガタ落ちします。 いらない なぜなら友情より、「恋愛の方がず〜っと強い」からです。 だからです、本編では、不二子を金にガメつい魔性の女とし、 次元や五右衛門の立場を守ってるんです。 ある意味、不二子は空気を読んで行動してるって訳ですね。 偉い!? |
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